メタイベントを使って条件/操作の値を制御する

トランスフォーマーの条件や操作の値は、メタイベントを使用して制御することができます。メタイベントは「Logic Pro」の内部メッセージで、MIDI コントローライベントに似た形式を持ちます。ただし、MIDI 定義は持たず、「Logic Pro」の外部に送られることはなく、「Logic Pro」の内部パラメータを制御します。

MIDI コントローライベントと同じように、メタイベントには 2 つのデータ値があります:1 つはメタイベントのタイプを示し(49 〜 127 の範囲、一部は使用されない)、もう 1 つはイベントの値(0 〜 127)です。

メタイベント 122 〜 127 は、トランスフォーマーパラメータを制御します。

  • メタイベント#127 は、最初(最上位)の操作の値を設定します。

  • メタイベント#126 は、2 番目(最下位)の操作が有効である場合、その値を設定します。

  • メタイベント#125 は、最初(最上位)の条件値を設定します。

  • メタイベント#124 は、2 番目(最下位)の条件が有効である場合、その値を設定します。

参考: トランスフォーマーは、上記以外のメタイベントならば処理できます。

使用される数値条件および数値操作のパラメータは(条件が「すべて」でなく、操作が「スルー」に設定されていない場合)、いずれも同じメタイベントで制御されます。状態条件や状態操作は、メタイベントの影響を受けません。

数値パラメータを個々に設定したり、一部に固定値を使用したりするには、複数のトランスフォーマーを直列接続して使用してください。

  • メタイベント#123 は、トランスフォーマーのマップ位置を設定します。

  • メタイベント#122 は、トランスフォーマーのマップ位置を現在のマップ位置に設定します。(最初にメタイベント#123 で位置を設定します。)

参考: トランスフォーマーのマップセット操作により、これら 2 つのメタイベントを同時に作成できます。操作ステータスをマップセットに設定した場合、「データバイト 1」パラメータがマップ位置を指定し、「データバイト 2」パラメータがその位置のマップ値を指定します。(メタイベント #122 は「データバイト 1」の値と共に送られ、続いてメタイベント #123 が「データバイト 2」の値と一緒に送られます。)

フェーダーオブジェクトを使ってメタイベントを作成したり、トランスフォーマーで MIDI イベントをメタイベントに変換したり、イベントリストから MIDI リージョンにメタイベントを追加したりすることが可能です。フェーダーを使用する際に出力定義をメタに設定し、「データバイト 1」の値をメタイベント番号に設定します。

フェーダーは、入力定義を変更することによってリモート制御できます。これにより、フェーダー(および別のトランスフォーマー)を使って MIDI イベントをメタイベントに変換し、トランスフォーマーをリモート制御することが可能になります。