詳細ツールおよび追加オプションを使う
「Logic Pro X」は、これまでの「Logic Pro」が持つパワーと柔軟性を受け継ぎながら、いくつかの機能の有効/無効を自分で選択できるため、より効率的に作業ができるようになっています。「詳細」環境設定パネルで、詳細ツールと追加オプションの有効/無効を切り替えることができます。
「Logic Pro」(8 または 9)または「Logic Express」(8 または 9)からアップグレードした場合は、詳細ツールと追加オプションがデフォルトで有効になります。また、既存のプロジェクトを「Logic Pro X」で開くと、プロジェクトで使用されている追加オプションが自動的に有効になります。
詳細ツールを有効にするには、「詳細」環境設定パネルで「詳細ツールを表示」を選択します。詳細ツールを有効にすると、以下の操作ができるようになります(追加オプションは無効の場合):
ユーザインターフェイス
イベントリスト、マーカーリスト、テンポリスト、キー/拍子リストを利用する。
プロジェクト・オーディオ・ブラウザと「すべてのファイル」ブラウザを利用する。
ステップエディタ(以前の Hyper Editor)を使用して MIDI イベントをグラフィカルに編集する。
コントロールバーおよびツールバーにボタンやコントロールを追加してカスタマイズする。
マーカー、キー/拍子、ビートマッピングのグローバルトラックを利用する。
「キーコマンド」ウインドウでキーコマンドをカスタマイズする。
追加の環境設定およびプロジェクト設定を利用する。
トラック領域で追加のトラック・ヘッダ・コントロールを利用する:オン/オフスイッチ、「隠す」ボタン、「保護」ボタン、トラック番号、カラーバー。
編集
MIDI ドロー(以前の Hyper Draw)を使用して MIDI ノートや MIDI コントローラ情報をグラフィカルに編集する。
リアルタイムで MIDI 録音する代わりに、ステップインプット録音機能を使用して MIDI イベントを手動で入力する。
MIDI リージョンをスタンダード MIDI ファイルとして書き出す。
追加の録音機能を使用する:クイックパンチイン、詳細録音コマンド、録音時のテイクの自動色分け。
ドラムの置き換えとダブリング機能を使用する。
ミキシング
ミキサーの表示を切り替える。
追加のチャンネル・ストリップ・コントロールを利用する:ゲイン・リダクション・メーター、EQ ディスプレイ、グループスロット、「オートメーションモード」ボタン。
スコア
複数のトラックを表示および編集する。
追加のスコア表示オプションを使用する。
パーツボックスから音符や記号を追加する。
歌詞やその他のテキストを追加する。
譜表スタイルやスコアセットをカスタマイズする。
スコアのレイアウトを編集する。
プロジェクト
複数のプロジェクトを開いて作業する。
プロジェクトの別バージョン(代替バージョン)を管理する。
プロジェクトを自動保存バージョン(バックアップ)に戻す。
素材をプロジェクト内に保存するか、プロジェクトフォルダとサブフォルダにタイプ別に保存するかを選択する。
「詳細ツールを表示」を選択すると、さらに高度な機能を提供する追加オプションが利用可能になります。追加オプションは、行う作業のタイプに合わせて個別に選択できます。
追加オプションは次の通りです:
オーディオ:オーディオ・ファイル・エディタによるオーディオファイルの破壊編集と高度な構成オプション
サラウンド:サラウンドミックス/処理機能とサラウンドプラグイン
MIDI:「エンバイロメント」ウインドウでの MIDI 信号のフロー制御と MIDI データのリアルタイム処理
スコア:スコアエディタの追加機能(リージョンごとに譜表スタイルを割り当てる、コード・グリッド・ライブラリをカスタマイズするなど)
コントロールサーフェス:コントロール・サーフェス・アサインメントの作成と編集
詳細編集:テンポインタープリタやエイリアス作成などの詳細編集機能
作業中に必要な詳細機能が見つからないときは、「詳細」環境設定パネルを開き、「詳細ツールを表示」チェックボックスを選択してから、必要な追加オプションを選択して有効にしてください。
「Logic Pro ヘルプ」では、「詳細ツールを表示」の選択が必要な機能に のアイコンが付いています。「詳細ツールを表示」の選択が必要な機能には のアイコンが付いています。詳しくは、詳細ツールおよび追加オプションを参照してください。