フェーダーの機能:フィルタ
MIDI イベントの各種フィルタオプションを決めるパラメータです。
オフ:受信したすべてのイベントを通過させます。入力定義に一致するイベントは、出力定義に従って変換します。
その他:入力定義に一致しないすべての MIDI イベントをフィルタで除外します。入力定義に一致するイベントは、出力定義に従って変換し、通過を許可します。
適合:入力定義に一致するすべての MIDI イベントをフィルタで除外し、それ以外のイベントを通過させます。
すべて:受信したすべての MIDI イベントをフィルタで除外します。
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スルー:フィジカルインプットオブジェクトから送られたすべての MIDI イベントをフィルタで除外します。これは、「Logic Pro」(リージョンまたはエンバイロメント)からのイベントをすべて無効にした場合と同じです。
このフィルタモードでは、受信した MIDI イベントをブロックして送り返されないようにすることで、MIDI フィードバックを防ぐことができます。
ショット:マウスでフェーダーを動かしたときに、最終的な値(マウスボタンを放したときの値)のみが送られます。
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14 ビット:このフィルタ設定は、使いかたによって結果が異なります。
ピッチベンドと組み合わせることで、2 バイトの(微調整)ピッチ・ベンド・イベントが可能になります。
コントローラメッセージと一緒に使用すると、フェーダーから MSB(Most Significant Byte)と LSB(Least Significant Byte)用の 2 つの MIDI コントローラメッセージが送信されます。
参考: フェーダーの入力定義と出力定義が同じでないと、「14 ビット」設定は機能しません。
コントローラの場合、MSB では入力定義のコントローラ番号が使用され、LSB ではコントローラ番号 32(またはそれより大きい番号)が使用されます。これは、14 ビットのコントローラデータを送信する MIDI 標準に準拠した設定となっています。
このフィルタ設定を選択するときは、フェーダーの範囲の最大値に 16,383 を設定できます。フェーダー値 8192 は、ピッチベンドなしを示します。
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フィードバック:「フィードバック」パラメータを無効(選択解除)にすると、ケーブルのループ接続によるフィードバックループが自動的に回避されます。(特定の MIDI イベントがフェーダーを通過したことが記憶されるので、再度通過することが許可されなくなります。)
ただし、MIDI イベントがスイッチを通過した後でケーブルスイッチャーの位置を変更するなど、フィードバックが必要になることもあります。この場合は、「フィードバック」チェックボックスを選択します。