ベクトルフェーダー

ベクトルフェーダーは、ジョイスティックのように機能します。上下方向と左右方向の 2 方向に動かすことができます。上下と左右のそれぞれで MIDI イベントが発生し、マウスで十字の位置を動かすごとに 2 つの MIDI イベントが送られます。

図。 ベクトルフェーダーオブジェクトとそのインスペクタが表示された「エンバイロメント」ウインドウ。

ほとんどのフェーダーには、フェーダーから送信される MIDI イベント(出力)と、フェーダーが反応する MIDI イベント(入力)を判断するために、入力定義と出力定義があります。(フェーダーの機能:範囲、値を表示を参照してください。)

ベクトルフェーダーには、入力定義と出力定義の代わりに、縦方向と横方向の動きに対応する MIDI イベントを判断するための「縦」定義と「横」定義があります。対応する MIDI イベントをベクトル・スタイル・フェーダーで受信すると、それに応じて十字の表示がアップデートされます。

ベクトルフェーダーの「縦」と「横」の定義を同じ MIDI イベント(同じ MIDI コントローラとチャンネル)に設定すると、十字を動かすたびにベクトルフェーダーから同じ MIDI イベントが送信されます。ただし、これらは「縦」の定義で設定したチャンネルから始まる 4 つの連続した MIDI チャンネルで送られます。

  • 左上:最下位のチャンネル(チャンネル 3 など)

  • 右上(チャンネル 4)

  • 左下(チャンネル 5)

  • 右下(チャンネル 6)

これらの MIDI イベントの値は、ベクトルフェーダーの四隅から十字までの距離に対応しています:

  • 中央にある場合、すべてのチャンネルで受け取る値は 32 です。

  • 隅にある場合は、対応するチャンネルで値 127 を受信し、ほかのチャンネルが受け取る値は 0 になります(デフォルトの 0 〜 127 の範囲を使用した場合)。

範囲を変更すると、中央と隅での反応は異なるものになりますが、4 つの値の合計は常に 125 になります。