SysEx フェーダーを使って作業する
SysEx フェーダータイプの用途は、ほかのフェーダーとは多少異なります。基本的には、指定したフェーダーを動かしたときやリモート制御したときに MIDI システムエクスクルーシブ(SysEx)メッセージを送信するために使用します。SysEx は、各メーカーの MIDI デバイス固有のメッセージです。送信するメッセージは、イベントリストと似たウインドウで入力します。
参考: 実際には、SysEx フェーダーはあらゆるタイプの MIDI イベントで使用できます。このフェーダーオブジェクトを使うと、ミキサーやコントロールパネルのスナップショットなど、順序だった一連のメッセージをマウスのクリックだけで送信できます。
SysEx Fader Editor ウインドウを開く
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フェーダーを選択し、インスペクタで「出力」または「入力」ポップアップメニューから「SysEx」を選択します。
SysEx Fader Editor ウインドウが自動的に開きます。
SysEx を入力定義として指定することもできますが、入力メッセージ(おそらく SysEx メッセージ)は、認識できるようにするために非常に短くする必要があることから、SysEx を入力定義として活用できるケースは限られます。(SysEx メッセージの長さに制限はないものの、「Logic Pro」では、ほかの MIDI 処理の妨げにならないよう、メッセージを小さなパケットに分割する必要があります。)
SysEx フェーダーを使う際、SysEx フェーダーウインドウを閉じた状態では、選択しているイベントのみがフェーダーの値によって変更されるので注意してください。未選択のイベントは、ウインドウで表示されている通りに送信されます。
SysEx メッセージでは、次の情報を指定できます:
変更されたバイト
値の形式(MSB/LSB、BCD、ニブルなど)
必要に応じて、チェックサム形式も指定できます。