サブチャンネルを使って作業する

マルチインストゥルメントの 16 の標準音源には、それぞれに個別の MIDI チャンネルが用意されています(16 の MIDI チャンネルに対応しています)。このためサブチャンネルと呼ばれます。マルチインストゥルメントのインターフェイスでは、サブチャンネルごとの番号が付いた四角形(ボタン)が表示されます。いずれかの四角形をクリックすると、対応するサブチャンネルが選択され、オブジェクトインスペクタにパラメータが表示されます。

標準音源の場合と同様に、サブチャンネルにはそれぞれ完全なパラメータセットが存在します。詳しくは、標準音源パラメータを参照してください。

唯一、変更できないパラメータは MIDI チャンネルです。この MIDI チャンネルを変更しようとすると、別のサブチャンネルを選択すること、またはマルチインストゥルメント自体を選択して共有ドライバの接続先を変更することを求められます。ただし、トラックインスペクタのトラックパラメータボックスでは、マルチインストゥルメントのいずれのサブチャンネルにもチャンネルを変更でき、選択したサブチャンネルにトラックが割り当てられます。これにより、トラック(上のリージョン)を別のサブチャンネルにリダイレクトでき、特定のチャンネル/サウンドで複数のパートを簡単に再生できます。

参考: いずれかのサブチャンネルで出力ポートパラメータを変更すると、マルチインストゥルメント全体とほかのすべてのサブチャンネルがその影響を受けます。

ほかのエンバイロメントオブジェクトと同じように、オブジェクトインスペクタの「アサイン可能」チェックボックスの選択を解除することによって、トラック領域の「トラックを割り当て直す」ショートカットメニューにサブチャンネルが表示されないように設定できます。サブチャンネルを無効にすると、チャンネルのボタンに斜線が表示されます。

図。 サブチャンネルを選択、有効化、および削除したマルチインストゥルメントオブジェクト。

上記の画像では、サブチャンネル 1 が選択され、サブチャンネル 1 〜 8 が有効な状態です。サブチャンネル 9 〜 16 は「トラックを割り当て直す」ショートカットメニューから削除されています。

サブチャンネルの入力にオブジェクトの出力を直接接続する

ケーブルをサブチャンネルにドラッグすることはできません。ケーブルをドラッグしても、マルチインストゥルメントオブジェクト全体に接続されるだけで、そのサブチャンネルには接続されません。