絶対時間タイムコードを操作する
ビデオや映画、テレビコマーシャルの制作過程は、音楽制作とは異なります。同期が必ずしも必要でない音楽制作の場合と異なり、常に同期が使用されます。小節や拍ではなく、時間、分、秒、フレームという絶対時間で作業する必要があります。シーンの長さの変更、カットの追加、スローモーションやファストモーションの使用、台詞の変更(または「やり直し」)などのビデオ編集は、サウンドトラックを作成または編集するときに必要になることがよくあります。
イベントリストは、ビデオサウンドトラック内の足音や台詞など、タイミングが重要なイベントを正確に配置する作業に最適です。イベントリストでイベントの長さを変更することもできます。これは、制作のビデオ編集段階でフレームを削除する場合に役立ちます。リニア編集ウインドウのルーラには、絶対(SMPTE)時間または小節と拍(またはその両方)を表示できます。
同期されたビデオで作業している場合、音楽、サウンドエフェクト、台詞を小節の位置ではなく特定の時間に鳴らしたいことがあります。
必要に応じてサウンドトラックのテンポを後に変更した場合、すでに配置されているイベントの絶対時間の位置も変わることになります。「SMPTE 位置をロック」は、これを防ぐためのオプションです。イベントリスト内の個々のイベントの SMPTE 位置をロックすることも、リージョン全体をロックすることもできます。ロックされたリージョン内のイベントはすべて SMPTE 位置がロックされます。
SMPTE 位置のロック(およびロック解除)機能は、「詳細」環境設定パネルで詳細ツールおよび追加オプションを選択した場合のみ使用できます。
「リージョン/イベントを再生ヘッド位置に移動(クロックをピックアップ)」キーコマンドを使用すると、選択したイベント(ノート、テンポイベント、あるいはリージョンなど)を再生ヘッドの位置まで移動させることができます。
プロジェクト内のある小節を特定の時間位置と一致させたい場合は、それ以前のパッセージのテンポを変更することができます。
イベントリストの表示を時間単位に変更する
「表示」>「イベントの位置と長さを時間で表示」と選択すると、イベントのすべての位置と長さが小節/拍ではなく絶対(SMPTE)時間で表示されます。
リージョンまたはイベントを現在の時間位置に固定する
リージョンまたはイベントを選択します。
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以下のいずれかの操作を行います:
メインウインドウ、イベントリスト、ステップエディタ、またはピアノ・ロール・エディタで、「機能」>「SMPTE 位置をロック」と選択します。
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「SMPTE 位置をロック」キーコマンドを使用します。
(SMPTE)時間位置にロックされたリージョンまたはイベントの名前の前には、小さな錠前アイコンが表示されます。
参考: 位置がロックされたリージョンまたはイベントをクリップボード経由でコピー&ペーストしたり、Option キーを押しながらドラッグしてコピーしたりしても、ロックの属性は維持されません。
リージョンまたはイベントの時間位置のロックを解除する
リージョンまたはイベントを選択します。
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以下のいずれかの操作を行います:
メインウインドウ、イベントリスト、Hyper Editor、またはピアノ・ロール・エディタで、「機能」>「SMPTE 位置のロックを解除」と選択します。
「SMPTE 位置のロックを解除」キーコマンドを実行します。
選択したリージョンまたはイベントで(SMPTE)時間位置にロックされていたものが、すべて現在の小節位置に固定されます。つまり、テンポが変更されると、それらのリージョンまたはイベントの位置が影響を受けます。名前の前にあった錠前アイコンも消えます。
リージョンまたはイベントを特定のフレームに移動する
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目的の時間、たとえば「ビデオ」トラック内の特定のムービーフレームに、再生ヘッド位置を設定します。
参考: 通常の位置を調整するコマンドに加え、「1 フレーム巻き戻す」および「1 フレーム早送り」キーコマンドを使ってフレーム単位で前後に移動できます。
その時間位置に移動させたいリージョンまたはイベントを選択します。
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「リージョン/イベントを再生ヘッド位置に移動(クロックをピックアップ)」キーコマンドを使って、リージョンまたはイベントの開始位置をこの時間位置にそろえます。
「リージョン/イベントを再生ヘッド位置に移動して次のリージョン/イベントを選択(クロックをピックアップ)」キーコマンドは、最初のリージョンまたはイベントが移動した後の次のリージョンまたはイベントを選択します。
参考: オーディオリージョンに対して「クロックをピックアップ」を使用する場合は、リージョンのアンカー(リージョンの開始位置ではなく)が再生ヘッドの位置に移動します。
小節を特定の時間に配置する
テンポリストを開きます。テンポリストの概要を参照してください。
対象となる小節位置にテンポイベントを作成します。
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「SMPTE 位置」列内でこのテンポイベントの時間位置を設定します。
それ以前のテンポイベントが自動的に調整され、挿入したテンポイベント用の適正な小節と時間位置が生成されます。
以降のパッセージでも同じテンポを維持したい場合は、挿入したテンポイベントを削除します。