テンポインタープリタを使う
「詳細」環境設定パネルで「詳細編集」オプションを選択している場合は、「テンポインタープリタ」ウインドウのコントロールを使用してプロジェクトのテンポの高度な制御を行えます。
「タップテンポ」コマンドを使用すると、コンピュータまたは USB キーボードのキーを叩く(タップ)ことによってテンポタイミングのイベントを生成できます。「タップテンポ」の値は、テンポインタープリタを使って定義できます。「タップテンポ」コマンドに対する「Logic Pro」の反応は、「テンポインタープリタ」ウインドウのパラメータで指定します。
手動同期モードを有効にする
以下のいずれかの操作を行います:
「ファイル」>「プロジェクト設定」>「同期」>「一般」と選択し、「同期モード」ポップアップメニューで「手動」を選択します。
「プロジェクト設定」>「同期」>「一般」パネルの「外部同期信号を自動認識」チェックボックスを選択します(デフォルトで選択されています)。
「Logic Pro」は、「タップテンポ」コマンドを認識すると、自動的にそのテンポに追従します。
「テンポインタープリタ」ウインドウでテンポの値を設定する
「編集」>「テンポ」>「テンポインタープリタ」と選択します(または「テンポインタープリタを開く」キーコマンドを使います)。
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「テンポインタープリタ」ウインドウで、以下のいずれかを調整します:
タップステップ:「Logic Pro」が手動タップに割り当てるノートの値を設定します。この値は小さいよりも大きい方が良い結果が得られます。通常は「1/4」(4 分音符)を選択します。
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ウインドウ:「タップ」ノートを入力できる時間枠(ウインドウ)をティック(1/3840 音符)単位で設定します。この時間枠内に入力されたタップのみがテンポの設定に使用されます。この時間枠外に入力されたタップは無視されます。
「ウインドウ」の設定を狭くすると、「タップステップ」パラメータで設定したノートの値からタップが外れても、「Logic Pro」のテンポに影響しにくくなります。
「ウインドウ」の枠を広げると、大幅なテンポチェンジを作成しやすくなります。
「ウインドウ」パラメータを「0」に設定すると、タップウインドウがまったくなくなり、すべてのタップがテンポを指定する情報として使用されます。この場合、タップが生成されないと「Logic Pro」も停止します。
テンポレスポンス:テンポチェンジに対する感度を設定します。値が大きいほど感度が高くなります。通常は「4」に設定してください。タップのタイミングが多少不正確でも「Logic Pro」の再生テンポを比較的一定に保ちたい場合は、値を「2」などに下げてみてください。
テンポチェンジの最大値:このパラメータでは、1 回のタップで可能な最大のテンポチェンジを bpm 単位で設定します。ごく一般的でなだらかなテンポカーブを得たい場合は、なるべく小さい値を設定してください(つまり、必要以上に大きくしない)。
タップカウントイン:カウントインに使用するタップの回数を設定します。「Logic Pro」は、ここで設定した回数のカウントインの後からタップテンポへの同期を開始します。
スムージング:このチェックボックスを選択すると、入力のテンポが急に変わっても、変化が滑らかになります(この機能は「Logic Pro」をライブで使用する際に特に役立ちます)。「Logic Pro」をタップの変化に正確かつ迅速に同期させたい場合は、チェックボックスの選択を解除してください。
テンポを記録:録音モード時に、タップを記録したテンポリストが作成されます。通常は、このチェックボックスの選択を解除しておいてください。
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プリ/ポスト:表示されるタップ信号を指定します:
プリ:受信したすべてのタップ信号を表示します。
ポスト:「ウインドウ」パラメータで指定した時間枠の範囲内、または「タップステップ」の上あるいは周辺で発生し、正常に受信されたタップのみがすべて表示されます。
「プリ」および「ポスト」のタップ信号は、指定した時間枠内に受信されたものは黄色で、それ以外のものは赤色で表示されます。
参考: 「テンポインタープリタ」ウインドウが開いている間は、選択されたソフトウェア音源トラックと外部 MIDI トラックのみを再生できます。