プロジェクトを CD または DVD に書き込む
プロジェクトをオーディオファイルにバウンスすることに加え、そのプロジェクトを CD または DVD に(DVD-Audio フォーマットで)書き込めます。「Logic Pro」ではブランクの CD に Red Book オーディオを、またはブランクの DVD に DVD-Audio を直接書き込むことができます。1 つ以上のオーディオフォーマットにバウンスすると同時に、そのプロジェクトをディスクに書き込めます。
現在のプロジェクトを CD または DVD に書き込む
-
トラック領域またはミキサーで、含めたいトラックがメイン出力(Output 1-2)に送られ、かつミュートされていないことを確認します。
プロジェクトに複数の出力(チャンネルストリップ)がある場合は、メイン出力に送られるトラックのみがバウンスされるように、出力を選択できます。出力チャンネルストリップについて詳しくは、出力チャンネルストリップを使うを参照してください。
-
コンピュータの光学ドライブに録音可能な CD または DVD をセットします。
書き込む前に、使用する録音可能な CD または DVD がお使いのコンピュータでサポートされていることを確認してください。ディスク書き込み機能が搭載されているコンピュータでのみ、ソングを CD または DVD に書き込むことができます。
「ファイル」>「バウンス」>「プロジェクトまたは選択範囲」と選択します。
-
「バウンス」ダイアログの「用途」領域で、バウンスフォーマットの 1 つとして「CD/DVD に書き込む」を選択します。
参考: CD および DVD-Audio ではインターリーブ・ステレオ・ファイルしか使用できないため、「CD/DVD に書き込む」を選択すると、「PCM」>「サラウンド」および「スプリットステレオ」オプションが自動的に無効になります。
-
「モード」ポップアップメニューから以下のいずれかのオプションを選択します:
CDDA:プロジェクトを CD に書き込みます。PCM パネルで 44.1 kHz より高いサンプルレートを選択した場合、バウンスした PCM ファイルのコピーを作成してから(サンプルレートは自動的に 44.1 kHz に変換されます)、エンコードが行われます。このような変換が行われるのは、Red Book 仕様に準拠した CD オーディオフォーマットでは 44.1 kHz までのサンプルレートしかサポートされないためです。
DVD-A:プロジェクトを DVD に書き込みます。ステレオファイルでは最大 192 kHz、サラウンドファイルでは最大 48 kHz までの任意のサンプルレートを使用できます。
「メディアの状況」フィールドに、選択したディスクバーナーにディスクがセットされているかどうかが示されます。書き込みを行う前にディスクをセットしたことを確認してください。
-
以下のいずれかの「モード」チェックボックスを選択して、書き込みオプションを設定します:
書き込みをシミュレート:CD/DVD の作成をシミュレートするだけで、ブランクメディアへのデータの書き込みは行いません。このオプションは、単独で使用することも、「マルチセッションで書き込む」オプション(CD を作成する場合)と組み合わせて使用することもできます。
マルチセッションで書き込む:このオプションは、「モード」ポップアップメニューで「CDDA」を選択した場合にのみ利用できます。このオプションを選択すると、いったん作成した CD に後からデータセッション(プロジェクトフォルダなど)を追加することができます。
「デバイス」ポップアップメニューから、内蔵の光学ディスクドライブまたはコンピュータに接続されている別のディスクバーナーを選択します。
-
「書き込み速度」ポップアップメニューから、ディスクバーナーの書き込み速度を選択します。
「書き込み速度」ポップアップメニューをはじめて開くときに、「Logic Pro」は、選択されたディスクバーナーで利用できる速度を調べます。これにはしばらく時間がかかることがあります。
-
「ディザリング」ポップアップメニューからディザアルゴリズムを選択します。ディザリングオプションについて詳しくは、ディザアルゴリズムについてを参照してください。
参考: 「モード」メニューで「DVD-A」を選択した場合、PCM の分解能を 16 ビットに変更しようとすると警告のメッセージが表示され、DVD ディスクの作成が自動的に無効になります。
-
バウンス範囲をプロジェクトの一部のみに限定するには、「開始」および「終了」値スライダで調整します。
上下の矢印をクリックするか、数字をクリックして新しい値を入力してください。
デフォルトでは、プロジェクト全体がバウンスされます。サイクルモードが有効になっているときに「ファイル」>「バウンス」と選択すると、サイクル範囲内のプロジェクトセクションの部分のみがバウンスされます。「開始」および「終了」値スライダを調整して、プロジェクトのバウンスされる部分を変更できます。バウンス範囲の設定について詳しくは、バウンスの範囲を設定するを参照してください。
-
「ノーマライズ」ポップアップメニューからノーマライズ設定を選択します:
オフ:ノーマライズを行いません。
オーバーロード保護のみ:オーバーロード(クリッピングの原因となる 0 dB を超えるレベル)が発生しているときのみ、下方へのノーマライズを行います。それよい信号レベルが低い場合はノーマライズを行いません。
オン:プロジェクト(オーディオの入力信号)の振幅のピークをスキャンし、そのピークが可能な最大レベル(クリッピングなし)になるように全体のレベルを上げます。
「バウンスして作成」ボタンをクリックします。
ディスクのファイル名を設定する
作成するディスクの名前は、デフォルトでは、選択した出力チャンネルストリップ(「ファイル」>「バウンス」>「プロジェクト」コマンドを使ってプロジェクトをバウンスした場合は、Output 1-2)と一致します。プロジェクトを書き込むときに、ディスクのファイル名を変更できます。
-
ファイル名を変更するには、「名前」フィールドに新しい名前を入力し、「保存」をクリックします。
バウンスファイルが複数ある場合、生成されるすべてのファイルが、選択したフォルダに保存されます。すべてのファイルが同じファイル名になりますが、それぞれに適切なファイル拡張子(.pngff、.mp3、.m4a など)が付きます。