ステップ入力録音テクニックを使う
ステップ入力を利用すれば、リアルタイム録音モードでなくても MIDI ノートを挿入できます。演奏するには速すぎる音でも入力でき、演奏が難しい譜面を再現できます。
ステップ入力には、以下の 1 つ以上の方法を利用できます:
ミュージック・タイピング・キーボード
ステップ・インプット・キーボード
MIDI キーボード
ステップ・インプット・キーボードは、「詳細」環境設定パネルで「詳細ツールを表示」が選択されている場合にのみ使用できます。
ミュージックタイピングを使ってノートを挿入する
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「ウインドウ」>「ミュージックタイピングを表示」と選択します。
「ミュージックタイピング」ウインドウに、ノートの演奏およびコントローラ情報の変更に使用するキーのレイアウトが表示されます。
演奏したいソフトウェア音源トラックを選択します。
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コンピュータキーボードのキーを使用して、ソフトウェア音源を演奏します。ウインドウに表示されるほかのキーを使用して、以下の操作を実行できます:
オクターブ単位で上下に移動するには:Y または X キーを押します。
ベロシティを上げ下げするには:C または V キーを押します。
モジュレーション(モジュレーションホイール)値を変更するには:4 〜 8 キーを押すか、3 キーを押してモジュレーションをオフにします。
上下にピッチベンドするには:1 または 2 キーを押します(キーを押している間ベンドされます)。
サスティンをオン/オフにするには(サスティンペダルの使用と同様):Tab キーを押します。
ステップ・インプット・キーボードを使ってノートを挿入する
作業するエディタで MIDI リージョンを開きます。
ノートを挿入したい位置まで再生ヘッドを移動させます。
「ウインドウ」>「ステップ・インプット・キーボードを表示」と選択します。
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以下の 1 つ以上の操作を行います:
キーのピッチのノートを挿入するには:キーをクリックします。
挿入したノートの長さを設定するには:「ノートの長さ」ボタンをクリックします。
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挿入したノートのベロシティを設定するには:ベロシティボタンをクリックします。
ベロシティ値は 8 つあり、従来からの音量表記である ppp、pp、p、mp、mf、f、ff、fff で示されます。これらはそれぞれ、MIDI ベロシティ値である 16、32、48、64、80、96、112、127 に相当します。
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次に入力する 3 つの音符を 3 連音符のグループにするには:3 連符ボタンをクリックします。
3 連符のリズミック値は現在選択しているノート値で決まります。
補足し合う音符をペアで挿入するには:付点ボタンをクリックします。
選択したノートを選択したノートの長さの値だけ長くするには:「サスティン付きノート」ボタンをクリックします。
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次に挿入するノートの開始タイミングを最も近い小節線や拍線にスナップするには:クオンタイズボタンをクリックします。
このオプションを使う際は、再生ヘッドの配置が重要です。
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挿入するノートの MIDI チャンネルを選択するには:「チャンネル」ポップアップメニューを開きます。
通常、個々のノートのチャンネル設定は、MIDI リージョンの再生チャンネル、つまりサウンドに影響しません。個々のノートのチャンネル設定は主にポリフォニックのスコア表示で使用されます。
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異なるピッチや長さのノートを挿入するには:コードボタンをクリックします。
ノートは同じ位置に「スタック」され、コードとなります。再生ヘッドは、コードボタンをもう一度クリックしてオフにしないと進みません。コードモードでは、ノートを挿入しても再生ヘッドが動かないため、同じ小節位置に好きな数だけノートを挿入できます。最後のノートをコードに挿入する前にコードボタンを再度クリックしてコードモードをオフにすると、そのノートの挿入後、再生ヘッドが通常通りに進みます。
MIDI キーボードを使ってノートを挿入する
操作方法は、ステップ・インプット・キーボード経由の入力とほぼ同じです。オンスクリーンキーボードノートをクリックするのではなく、実際の MIDI キーボードのキーを押すという点が異なるだけです。