ReCycle ファイルをプロジェクトに追加する
「Recycle」は、製造元 Propellerhead 社のソフトウェア・アプリケーションの名称で、主にループ(つまり、繰り返し使用されるオーディオファイル)の編集および生成を行うためのツールです。「Recycle」固有のファイルフォーマットを「Logic Pro」で直接読み込んで使用できます。ReCycle ファイルを Apple Loops に変換することもできます。
参考: 「Logic Pro」で ReCycle ファイルを使用する場合は、Propellerhead 社の「REX Shared Library ©」ソフトウェアをインストールする必要があります。ReCycle ファイルについて詳しくは、Propellerhead 社の Web サイトを参照してください。
「Logic Pro」では、次の ReCycle ファイルフォーマットを読み込むことができます:
古い ReCycle ファイル:ファイルの拡張子は .rcy です。このファイルタイプの略称は RCSO です。
古い ReCycle 書き出しファイル:ファイルの拡張子は .rex です。このファイルタイプの略称は REX です。
ReCycle 2.0 ファイル:ファイルの拡張子は .rx2 です。このファイルタイプの略称は REX2 です。
ReCycle ファイルをトラック領域に読み込む
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次のいずれかを実行して、読み込む ReCycle ファイルを選択します:
「ファイル」>「読み込む」>「オーディオファイル」と選択して、AIFF、SDII、MP3、または WAV オーディオファイルの代わりに ReCycle ファイルを選択します。
鉛筆ツールを使用して Shift キーを押しながらオーディオトラックをクリックし、ReCycle ファイルを選択します。
Finder からオーディオトラックに ReCycle ファイルをドラッグします。
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「ReCycle ファイルの読み込み」ダイアログで設定を選択します。
修正しない:ファイルをそのまま読み込みます。「Logic Pro」のテンポに一致するように、ファイルのすべてのスライスがオーバーラップします。
トラックを追加:複数のオーディオトラックにスライスを分散して、位置の調整またはスライスの削除が自由にできるようにします。「オーディオトラックの数」フィールドによってスライスの分散に使用されるトラック数が決まります。ReCycle ファイルが追加された元のトラック以外にこれらのトラックがあります。
クロスフェード:ファイルのスライスはすべて同じトラックに読み込まれ、自動的にクロスフェードされます。クロスフェードの長さは、「クロスフェードの長さ」フィールドに表示される値(ミリ秒表示)によって決まります。
1 つのファイルにレンダリング:この機能は、すべての ReCycle スライスを単一のオーディオファイルに書き込みます。現在の Logic Pro プロジェクトのテンポがレンダリング処理に使用されます。
Apple Loop にレンダリング:ReCycle ファイルを Apple Loops ファイルとして読み込みます。
「OK」をクリックします。
ReCycle ファイルを Apple Loops またはオーディオファイルとして読み込まない場合は、フォルダトラックに ReCycle ファイルフォルダが作成されます。このフォルダには、適当な位置に ReCycle ファイルのスライス(フォルダ内の縮小リージョンとして表示できます)が含まれます。
これらのスライスはいずれも、同じオーディオファイルを参照します。このファイルはプロジェクト・オーディオ・ブラウザに表示されます。
参考: ReCycle ファイルフォルダを別のオーディオトラックに移動しても、(フォルダ内のトラックの)オーディオチャンネルストリップの出力先は変更されません。ReCycle オーディオデータを聴くには、フォルダを開いて、オーディオチャンネルストリップの出力先を手動で変更する必要があります。
ReCycle ファイルを Apple Loop に変換する
以下のいずれかの操作を行います:
「ReCycle ファイルの読み込み」ダイアログで、「修正方法」ポップアップメニューから「Apple Loop にレンダリング」を選択します。
「すべてのファイル」ブラウザで、「アクション」ポップアップメニューから「ReCycle ファイルを Apple Loops に変換」を選択します。
「Recycle」で使用するためにオーディオリージョンをクリップボードにコピーする
トラック領域でオーディオリージョンを選択します。
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トラック領域のメニューバーから「機能」>「ReCycle ループとしてコピー」と選択します。
選択したオーディオリージョンのデータがクリップボードにコピーされます。
「Recycle」で「Paste as new Document」コマンドを使用して、新規の ReCycle 書類(トラック領域で選択したオーディオデータが含まれる)を作成します。
参考: 転送されるオーディオリージョンのサイズは 10 MB 以下に制限されますが、ほとんどの ReCycle ループはそれだけあれば十分です(たとえば、70 bpm、4/4 の 8 小節ステレオループでは約 5 MB を使用します)。
「Recycle」からトラック領域に ReCycle ループをペーストする
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「Recycle」で「Copy Loop」コマンドを使用します。
「Recycle」で現在編集中のループがクリップボードにコピーされます。
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トラック領域のメニューバーで「機能」>「ReCycle ループをペースト」と選択して、このループをトラック領域にペーストします。
この結果は、ReCycle ファイル読み込みオプションの場合と同じになります。