アレンジメントにギャップを追加する/アレンジメントからギャップを取り除く

プロジェクトからパッセージ全体を削除したい場合があります。たとえば、小節 17 〜 20 にあるすべてのトラックのリージョンを削除して、小節 21 以降にあるすべてのリージョン(および小節変更、テンポ変更、グローバルスコア記号)を左に 4 小節分移動し、空いたギャップを埋めたい場合などです。

または、プロジェクトの途中に空の小節を挿入してスペースを作りたい場合があります。たとえば、ほかのコーラスやバース、ブリッジ用の領域を確保したい場合などです。先の例と同様、現在のテンポ変更などはすべて相応に(挿入した小節数の分だけ右に)移動します。

変更の適用先を、選択したリージョンだけに限定することができます。この操作をする場合、プロジェクトセクション内の全リージョンを移動する代わりに、小節チェンジ、テンポチェンジ、スコア記号などのグローバルイベントを一緒に移動するかどうかを確認されます。このグローバル編集はすべてのリージョンに対して実行されます。

参考: ツールバーにはセクション編集ボタンがいくつかあり、以下で説明する操作の一部を実行するのに使うことができます。このようなボタンを使用した場合、リージョン選択の状況に関係なく、操作はロケータ間にあるすべてのリージョンに影響します。ロケータ間にある選択したリージョンにこの操作を行うには、リージョンを選択した後、該当するキーコマンドを使います。

ロケータを使用してリージョン間にギャップを挿入する(サイクルの長さ)

  1. 以下のいずれかの操作を行って、左右のロケータ位置を設定します:

    • ルーラの一部を左から右方向にドラッグします。

    • LCD のロケータフィールドで値を設定します。

  2. サイクルの長さ分移動したいリージョンを選択します。何も選択しなかった場合、ロケータ間にあるすべてのリージョンが影響を受けます。

    ツールバーにある「無音を挿入」ボタンをクリックしても、ロケータ間にあるすべてのリージョンが影響を受けます。

  3. 「編集」>「時間をカット/挿入」>「ロケータの位置に無音を挿入」と選択します(または対応するキーコマンドを使います)。

    • 選択したリージョンがサイクルの長さよりも長い場合:リージョンは左ロケータの位置でカットされ、2 番目のリージョン(カットから新しくできたリージョン)が右ロケータ位置の右側まで移動し、リージョン間にギャップが入ります。

    • 選択したリージョンがロケータ間に完全に収まっている場合:左ロケータ位置から始まるリージョンは右ロケータ位置から始まるようになります。

    • 一部または全部を選択したリージョンの組み合わせがロケータ間に完全に収まっている場合:囲まれているセクションがカットされ、右ロケータ位置に移動します。

リージョン間のギャップを削除する

  1. リージョンを選択します。

    図。 選択したリージョンの間にギャップが入っているトラック領域。
  2. 以下のいずれかの操作を行います:

    • 「編集」>「移動」>「選択範囲内でシャッフル左」と選択します(または対応するキーコマンドを使います)。

      各トラックで選択範囲の先頭にあるリージョンは変化せず、後続のすべてのリージョンが左に移動します:

      図。 選択したリージョンの間のギャップが削除されたトラック領域。
    • 「編集」>「移動」>「選択範囲内でシャッフル右」と選択します(または対応するキーコマンドを使います)。

      各トラックで選択範囲の先頭にあるリージョンが右に移動し、後続のすべてのリージョンは変化しません。

ロケータを使用してアレンジメントの一部を削除する

  1. 削除したいセクションを囲むようにロケータをセットします(たとえば小節 5 〜 8 など)。

  2. 以下のいずれかの操作を行います:

    • ロケータ間にあるすべてのリージョンをカットするには:ツールバーにある「セクションをカット」ボタンをクリックするか、「編集」>「時間をカット/挿入」>「ロケータ間のセクションをカット」と選択します(または対応するキーコマンドを使用します)。

    • ロケータ間にある選択中のリージョンをカットするには:「スニップ:ロケータ間のセクションをカット(選択部分)」キーコマンドを使用します。

      図。 トラック領域の「ロケータ間のセクションをカット」コマンドを表す 2 枚の画像。

サイクル範囲にまたがっている(たとえば 16 小節のリージョンで、小節 1 から始まり小節 17 のスタート地点で終わる)リージョンはカットされます。

ロケータ間のセクション(小節 5 〜 8)は、選択したすべてのリージョンから削除されます(実際はクリップボードにコピーされてから、アレンジメントから削除されます)。

右ロケータより右にあるすべてのリージョンは、サイクルの長さ分(4 小節)だけ左に移動します。これには、この操作により新しく作成されたリージョンも含まれます。

たとえば、上記の 16 小節長のリージョンの場合は、次の 2 つのリージョンにカットされます:

  • 小節 1 〜 4 にまたがるリージョン。

  • 小節 5 〜小節 13 のスタート地点に配置された 8 小節のリージョン。

ヒント: 「スニップ」コマンドは、コーラスなどアレンジメントの特定セクション全体を削除したい場合に便利です。

カットしたセクションをアレンジメントに挿入する

  1. 削除したいセクションを囲むようにロケータをセットします(たとえば小節 5 〜 8 など)。

  2. 以下のいずれかの操作を行います:

    • ロケータ間にあるすべてのリージョンをカットするには:ツールバーにある「セクションをカット」ボタンをクリックするか、「編集」>「時間をカット/挿入」>「ロケータ間のセクションをカット」と選択します(または対応するキーコマンドを使用します)。

    • ロケータ間にある選択中のリージョンをカットするには:「スニップ:ロケータ間のセクションをカット(選択部分)」キーコマンドを使用します。

  3. カットしたセクションを挿入したい位置に再生ヘッドをセットします。

  4. ツールバーにある「セクションを挿入」ボタン(選択状態に関係なく全トラックに影響)をクリックするか、「編集」>「時間をカット/挿入」>「再生ヘッドの位置にセクションを挿入」と選択します。

    選択したすべてのリージョンは左ロケータ位置でカットされ、1 サイクル長のパッセージが挿入されます。次に、現在クリップボードにあるリージョンが再生ヘッド位置にペーストされます。

ヒント: 「スプライス」コマンドは、パート(たとえばコーラス)をアレンジメント内の別のポイントに挿入したい場合に最適です。テンポや拍子の変更、マーカーなども含め、全トラックが確実にシフトするよう、必ず前もってすべてを選択しておいてください(Command + A キーまたは Shift + I キーを使います)。

ロケータを使用してアレンジメントの一部をリピートする

  1. リピートしたいセクションを囲むようにロケータをセットします(たとえば小節 5 〜 8 など)。

  2. リピートしたいリージョンを選択します。何も選択しなかった場合(またはツールバーで「セクションを繰り返す」ボタンを使用した場合)、ロケータ間にあるすべてのリージョンが影響を受けます。

    図。 リージョンの選択範囲が複数あるトラック領域。
  3. 「編集」>「時間をカット/挿入」>「ロケータ間のセクションをカット」と選択します(または対応するキーコマンドを使います)。

    図。 ロケータ間のセクションの繰り返し結果が表示されたトラック領域。

    全部または一部がロケータで囲まれたすべてのリージョン部分がコピーされ、右ロケータ位置からペーストされます。

アレンジメントマーカーを使ってプロジェクトの一部を移動、コピー、または削除することもできます。詳しくは、アレンジメントマーカーを追加するを参照してください。