フォルダの概要

フォルダは、ほかのリージョンを格納できるリージョンです。Finder のフォルダがさまざまなファイルを格納できるのと似ています。フォルダの編集方法は MIDI リージョンの編集方法と多くの点で共通しています。

フォルダは、アレンジメントの中にあるアレンジメントであるとも説明できます。フォルダには、トラック(およびトラック内のリージョン)を必要な数だけ格納できます。閉じているフォルダは、トラック領域の MIDI リージョンのように表示されます:

図。 閉じたフォルダトラックが表示されたトラック領域。

開いたフォルダは、プロジェクトのトラック領域のように表示されます:

図。 開いたフォルダトラックが表示されたトラック領域。

フォルダが含まれるトラックにはチャンネルストリップがありません。こうしたトラックでは、音源アイコンではなくフォルダアイコンがトラックヘッダに表示されます。

ソフトウェア音源トラックにフォルダをドラッグすると、フォルダ内の全 MIDI リージョンがその音源で再生されます。これは、ドラムキットや弦楽器音、金管楽器セクションなど、ある特定の音源や音源タイプのトラックを格納するフォルダの場合に便利です。一部のサウンドソースが利用不能な状態で、弦楽器のアレンジメントを聞くことができます。

同様に、プロジェクト全体を 1 つのフォルダにし、トラック領域での 1 ブロックとして表示できます。この場合、コンサート用に複数のプロジェクトをアレンジできます。ほかにも、同じプロジェクトに対する複数のアレンジメントを別々のフォルダに保存し、すばやく切り替えるといった利用方法が考えられます。

たとえば、曲のコーラスやバースの部分を表すためにもフォルダを利用できます。別のフォルダの中にフォルダを入れることができます。数の制限なく、何重にも入れ子を作成できます。