オーバーラップなし

「オーバーラップなし」設定では、重なっている音符の表示を簡略化できます。「オーバーラップなし」をオンにすると、極端にレガートをかけて演奏された旋律でも、表示される音符の長さが次の音符の先頭までに切り詰められて短くなるため、音符が重なるのを避けることができます。同時に発音する複数の音符(音程または和音)は、和音の中で最も短い音符の長さに合わせて表示されます。

「オーバーラップなし」をオフにすると、重なっている音符が現在の「クオンタイズ」の値に従って正確な長さでスコアに表示されます。これはコードを正確に記譜する場合などに便利ですが、特にメロディアスなパッセージの場合にスコアが読みにくくなることがあります。

「オーバーラップなし」は単声部の譜表スタイルでは機能しますが、多声部の譜表スタイルでは機能しません。詳細については、譜表スタイルの概要を参照してください。

最初の例は、「オーバーラップなし」をオフにした場合のリージョンを示しています。

図。 重なりの修正をオフにした場合とオンにした場合の音符オブジェクト。

2 番目の例は、「オーバーラップなし」をオンにした場合の同じリージョンを示しています。

S0586_NotOverlapOn.png

「オーバーラップなし」は、重なっている音符を正確に表示することが、スムーズなメロディラインを作ることよりも重要な場合にのみオフにしてください。

図。 「オーバーラップなし」を有効にした場合のスコアエディタでの結果。

持続音が適切に表示されていません。「オーバーラップなし」をオフにすると次のようになります:

図。 「オーバーラップなし」を無効にした場合のスコアエディタでの結果。

これを解決する方法としては、「オーバーラップなし」をオンにして、サスティンペダル記号を使って記譜する方法があります。MIDI キーボードとサスティンペダルを使ってリアルタイム録音を行うと、自動的にペダル記号が追加されます。

重なっている音符の表示/非表示を切り替える

  • リージョンインスペクタで、「オーバーラップなし」チェックボックスを選択または選択解除します。