オーディオファイルをノーマライズする
ノーマライズとは、デジタル信号の最大レベルを指定した量に上げる処理です。通常、歪みが生じない範囲で、可能な限り高いレベルにします。
オーディオ・ファイル・エディタでは、「機能の設定」ウインドウ(「機能」>「設定」と選択するか、「ノーマライズ」ダイアログボックスの「設定」ボタンをクリック)のいずれかの「ピークレベル」フィールドで、最大レベル(単位はパーセントまたはデシベル)を設定します。
これらの設定は、「Logic Pro」の終了時に自動的に環境設定に保存され、すべてのプロジェクトに適用されます。
ヒント: 後の制作工程で EQ などを使って全体の信号レベルを上げるとクリッピングが発生することがあるので、これらのフィールドには 100 %(0 dB)を設定しないでください。通常、ミキシングやエフェクト処理などほかのオーディオ処理を行うために、少なくとも 3 〜 6 dB の余裕を持たせることをお勧めします。
オーディオファイルの選択範囲をノーマライズする
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オーディオ・ファイル・エディタのメニューバーで「機能」>「ノーマライズ」と選択します(デフォルトのキーコマンドは Control + N キーです)。
選択範囲内で最も音量が大きい個所が検索され、可能な最大レベルとの差が割り出されます。選択範囲のレベルは、この差だけ上げられます。オーディオパッセージ内のサンプルレベルの動的な関係は、そのまま変わりません。
ヒント: ノーマライズ処理の結果、音量が急に高くなるので、ノーマライズの開始位置と終了位置には通常、前後のオーディオデータにつながっていない個所を指定します。そのため、開始位置と終了位置は、音のギャップの直前または直後に置く必要があります。