オーディオ・ファイル・エディタでオーディオファイルを再生する

オーディオ・ファイル・エディタには、数多くの再生オプションがあります。オーディオ・ファイル・エディタでのオーディオファイルの再生は、プロジェクトの再生ヘッドの位置とは無関係です。アレンジメントとの関係性を考えながらオーディオファイルを聴くには、コントロールバーのボタンを使う必要があります。

オーディオ・ファイル・エディタでのモニタリングには、ミキサーの試聴チャンネルストリップが使われます。試聴チャンネルストリップにアクセスするには、ミキサーのメニューバーで「すべて」ボタンをクリックします。最も番号の大きいオーディオチャンネルストリップの右側に試聴チャンネルストリップが表示されます。

重要: オーディオ・インターフェイス・ハードウェアのなかには、オーディオ信号に直流(DC)成分を乗せてしまうものがあります。この結果、波形の中心部分が上にずれる現象が起き、これはオーディオ・ファイル・エディタでもはっきり確認できます。これが原因で、再生時にオーディオリージョンの開始位置と終了位置にクラックルノイズが生じることがあります。「機能」>「DC オフセットを削除」と選択し、振幅のゼロラインからずれないように波形を設定します。

オーディオ・ファイル・エディタの再生キーコマンド

次のキーコマンドを使って、さらに再生を制御できます:

  • すべてを再生/停止:選択範囲に関係なく、オーディオファイル全体を再生します。

  • リージョンを再生/停止:選択範囲に関係なく、リージョンの開始位置から終了位置までを再生/停止します。

  • リージョンをアンカーまで再生/停止、リージョンをアンカーから再生/停止:アンカーの前後の個所を聞きながらリージョンのアンカー位置を確認できます。

「試聴」ボタンを使って再生を制御する

  1. Control キーを押しながら「試聴」ボタンをクリックして、ショートカットメニューからオプションを選択します:

    図。 サンプルエディタの「試聴」ボタン。
    • チャンネルストリップを自動選択:オーディオ・ファイル・エディタに表示されたリージョンが、リージョンのソーストラック(メインウインドウのトラック)に割り当てられたオーディオ・チャンネル・ストリップを通して再生されます。

    • チャンネルストリップを試聴:試聴チャンネルストリップを使って再生します。試聴チャンネルストリップは、「エンバイロメント」ウインドウの「ミキサー」レイヤーからアクセスできます。最も番号の大きいオーディオチャンネルストリップの右側に表示されます。

  2. 再生を開始するには、「試聴」ボタンをクリックします(または、「選択範囲を再生/停止」キーコマンド、Control +スペースバーを使います)。

  3. 再生を停止するには、「試聴」ボタンをクリックします(または、「選択範囲を再生/停止」キーコマンド、Control +スペースバーを使います)。

ルーラを使って再生を制御する

  • 再生の開始位置でルーラをダブルクリックします。もう一度ダブルクリックすると、再生が停止します。

波形オーバービューを使って再生を制御する

以下のいずれかの操作を行います:

  • 再生の開始位置をクリックし、ボタンを放さずにそのまま待ちます。ポインタが試聴アイコンに変わります。マウスのボタンを放すと、再生は停止します。

    図。 波形オーバービューに試聴アイコンが表示されたサンプルエディタ。
  • 再生の開始位置をダブルクリックします。

オーディオをスクラブする

  • ルーラをクリックしたままホールドし、ポインタを動かします。

    図。 ルーラに「試聴」ボタンが表示されたサンプルエディタ。

ポインタの速度と方向に従ってオーディオが再生されます。この方法を使うと、オーディオファイル内で特定の部分をすばやく見つけることができます。

選択範囲を続けて繰り返し再生する

  1. 「サイクル」ボタンをクリックします。

    図。 サンプルエディタの「サイクル」ボタン。
  2. 「試聴」ボタンをクリックします(または、「選択範囲を再生/停止」キーコマンド、Control +スペースバーを使います)。

ループ再生中に、選択範囲の開始位置と終了位置を変更できます。たとえば、ドラムループのサイクルをスムーズにつなげることができます。完璧なループができたら、選択範囲を新しいリージョンにすることができます。