トランスフォームセットを使う

「MIDI トランスフォーム」ウインドウの左上隅には「プリセット」ポップアップメニューがあります。メニューの上から 17 番目までは変更禁止のプリセットテンプレートです。クレッシェンドを作成する、ノートの長さをそろえるなど、よく行われる編集タスクに利用できます。詳しくは、「MIDI トランスフォーム」ウインドウのプリセットを参照してください。

図。 「プリセット」メニューが表示された「トランスフォーム」ウインドウ。

使用したプリセットのパラメータ値を一時的に変更することはできますが、プリセットを終了すると変更内容は保存されず、すべて破棄されます。

用途にもよりますが、独自のトランスフォームセットを作成する方がよい場合もあります。トランスフォームセットはプロジェクトの一部として設定および保存できます。(テンプレートプロジェクトでこれを行うと、すべてのプロジェクトでそのトランスフォームセットを利用できるようになります。)作成したトランスフォームセットは、「プリセット」ポップアップメニューの下部に表示されます。

トランスフォームプリセットを使う

  1. 変換する MIDI リージョンまたは MIDI イベントを選択します。

  2. 「プリセット」ポップアップメニューからトランスフォームセットを選択します。詳しくは、「MIDI トランスフォーム」ウインドウのプリセットを参照してください。

  3. 「モード」ポップアップメニューで、リージョン内の選択したイベントを変換する方法を選択します。

  4. 選択条件を設定します。

  5. 実行する操作を定義します。

    参考: 「使用していないパラメータを隠す」チェックボックスの選択を解除すると、すべての条件と操作が表示されるので、さらに詳細な設定ができるようになります。

  6. 以下のいずれかの操作を行います:

    • 選択条件に一致するすべてのイベントを選択するには:「選択のみ」をクリックします。表示されるだけで、変換はされません。このオプションを使うと、変換対象のイベントのみが選択されるように選択条件を絞り込むことができます。

    • 操作の設定に基づいて、現在選択されているすべてのイベントを変換するには:「実行のみ」をクリックします。(選択条件は無視されます。)手動で選択済みのイベントを編集する場合に便利です。

    • 選択条件に一致するすべてのイベントを選択し、操作の設定に基づいてそれらのイベントを変換するには:「選択して実行」をクリックします。

      参考: 選択したリージョンとイベントのうち、条件を満たしたものの数が選択ボタンと操作ボタンの上に表示されます。

ユーザのトランスフォームセットを作成する

  1. 「プリセット」ポップアップメニューから「初期化されたユーザセットを作成してください!」を選択します。

  2. 条件と操作を設定します。

  3. 「使用していないパラメータを隠す」チェックボックスを選択します。これにより、このトランスフォームセットに必要のない(混乱の原因になるような)条件と操作を誤って変更してしまうことを防止できます。

  4. 「プリセット」ポップアップメニューの「新規パラメータセット<番号>」をクリックします。トランスフォームセットの新しい名前を入力します。

    図。 「プリセット」メニューでトランスフォームセットの名前を入力する。

    これで、このトランスフォームセットは、このプロジェクトのすべての「MIDI トランスフォーム」ウインドウで、「プリセット」リストの一番下に表示されるようになります。また、トランスフォームセットを 1 つまたは複数のテンプレートプロジェクトに保存することもできます。こうしておけば、将来のプロジェクトでこのトランスフォームセットを使うことができます。

    ヒント: 既存のトランスフォームセットの名前を変更すれば、元のトランスフォームセットと同じ内容のトランスフォームセットが新しく作成されます。既存の(ソース)トランスフォームセットは保持されます。

別のプロジェクトからすべてのトランスフォームセットを読み込む

別のプロジェクトからトランスフォームセットを読み込んで、以前に作成したトランスフォームプリセットをすばやく使用することができます。この機能を使って、既存のトランスフォームセットを新しいテンプレートプロジェクトに追加することもできます。

  1. 「ファイル」>「プロジェクト設定」>「プロジェクト設定を読み込む」と選択します(デフォルトのキーコマンドは Option + Command + I キーです)。

  2. 読み込むトランスフォームセットが含まれているプロジェクトの保存場所を参照して、選択します。

  3. 「読み込む」ボタンをクリックして、現在のプロジェクトに読み込みたいトランスフォームセットを選択します。

    読み込んだトランスフォームセットの名前はそのまま保持されて、「プリセット」リストの一番下に表示されます。

  4. 「読み込む」ボタンをクリックします。