オーディオトラックを使ってみる

トラック領域のオーディオトラックでは、コンピュータに接続したマイクや電子楽器(エレクトリックギターなど)からサウンドを録音できます。選択したトラックのオーディオリージョンとして、録音データのオーディオ波形が時間の進行に合わせて表示されます。トラック領域ではオーディオリージョンのアレンジと編集ができます。また、オーディオ・トラック・エディタではオーディオリージョンを拡大表示して編集できます。

トラックを追加するときに、トラック用のパッチを「ライブラリ」で選択できます。使いたいパッチをすばやく試聴して探したり、別のパッチを選択してオーディオトラックのエフェクトを変更したりすることができます。各オーディオパッチには 1 つ以上のオーディオエフェクトが含まれています。また、センドなどのルーティング設定を含めることもできます。

「Logic Pro」にはメトロノームが内蔵されており、録音中に正しいテンポで演奏できるように安定したビートを刻みます。メトロノームは録音中に鳴らし続けることも、録音開始前のカウントインとして 1 小節だけ鳴らすこともできます。

図。 トラック領域のオーディオトラックとオーディオリージョン。

オーディオトラックを追加する

  1. ツールバーの「トラックを追加」ボタン をクリックします。

  2. 「新規トラック」ダイアログ上部にある 2 つのオーディオアイコンのいずれかをクリックします。

    • オーディオトラックを作成してマイクから録音するには:マイクのアイコンをクリックします。

    • オーディオトラックを作成して、コンピュータに接続されているギターまたはベースを録音するには:ギターのアイコンをクリックします。

    図。 「新規トラック」ダイアログでオーディオアイコンを選択する。
  3. 必要な場合は、「詳細」三角ボタンをクリックするとダイアログの下部が開きます。

  4. 左側の「入力」ポップアップメニューからオーディオデバイスと入力チャンネル(またはステレオペア)を選択します。

  5. 右側の「出力」ポップアップメニューに「Output 1 + 2」と表示されることを確認してください。

  6. 「作成」をクリックします。

オーディオパッチを選択する

  1. 「ライブラリ」で、左側のカテゴリをクリックします。

  2. 右側のパッチ名をクリックします。

パッチをクリックしてから、楽器を演奏したり歌ったり音を鳴らしたりしてパッチを試聴し、使いたいパッチを見つけることができます。パッチの選択について詳しくは、パッチの概要を参照してください。

オーディオ録音の準備をする

オーディオの録音を始める前に、以下の作業を行ってください:

  • 使うマイクや楽器、オーディオインターフェイスなどのオーディオ機器がコンピュータのオーディオ入力に接続されていて、動作していることを確認してください。

  • コンピュータまたは接続されているストレージデバイスに、十分な空き容量があることを確認してください。

  • 歌ったり演奏したりしながらトラックヘッダの入力レベルメーターを見て、トラックがオーディオ信号を受信していることを確認します。

  • 録音中にマイクまたは楽器からのサウンドを聴くには、トラックヘッダの「入力モニタリング」ボタンをクリックします。

    図。 「入力モニタリング」ボタンが選択されたオーディオトラックのヘッダ。

オーディオトラックに録音する

  1. 録音先とするオーディオトラックのヘッダを選択します。

  2. 録音を開始する位置まで再生ヘッドを移動します。

  3. コントロールバーの「録音」ボタン をクリックして(または R キーを押して)、録音を開始します。

  4. 歌や楽器の演奏を開始します。

    1 小節のカウントインに続いて録音が始まります。時間の進行に合わせて、録音データがトラック上の新しいオーディオリージョンとして表示されます。

    図。 トラック領域のオーディオトラック。録音中の新しいオーディオリージョンが表示されている。
  5. 録音を停止するには、コントロールバーの「停止」ボタン をクリックします(またはスペースバーを押します)。

    図。 録音後の新しいオーディオリージョンが表示されているトラック領域。

複数のテイクを同時に録音し、各テイクの最良の部分をまとめたコンプ(合成テイク)をすばやく作成することができます。オーディオトラックへの録音について詳しくは、録音の概要および電子楽器またはマイクからサウンドを録音するを参照してください。マイクなどのオーディオデバイスの接続について詳しくは、オーディオデバイスの概要を参照してください。